今週のひとコマ・バックナンバーアルバム…2010年7~9月掲載分

マストゥージにほど近い、チトラル北部の村ソノゴル。樹木が豊富なこの村には、大工仕事や木工作業を手がけてきた家系がいくつかあり、チトラルでも有名だ。[撮影:丸山純] 大工仕事の合間に、とくに寒い冬は外の仕事ができないので、職人たちは楽器作りに精を出す。ソノゴルは、シタール作りの村としてチトラル中で知られている。チトラルのシタールのほとんどが、ここソノゴルで作られているという。[撮影:丸山純]
チトラリ・シタールのボディ。工作しやすい桑の木をくりぬいて作る。近年は大きな音で鳴るよう、シタールも大型化してきている。[撮影:丸山純] ソノゴルの職人たちがシタール作りに使用する工具。[撮影:丸山純]
シタールを作る職人たちの一族。ソノゴルには、音楽愛好家たちのグループ「ソーナ・クラブ」がある。[撮影:丸山純] ソノゴルを通過して、チトラルの北の中心マストゥージへと到着。標高が上がり、景観もよりパミール的になる。南部はスンナ派だが、北部はイスマイリー派がほとんどを占め、文化も少し異なる。[撮影:丸山純]
住民はイスマイリー派だが、チトラルのカトゥール王家の分家のウルムルク家が代々治めてきた。広大な湿地帯を見下ろす高台に、マストゥージ砦がある。[撮影:丸山純] マストゥージから車で1時間ほど西へ行ったところにあるチャパリ地区。マストゥージのウルムルク家は、地元の豪族(ハキーム)に統治を任せていた。[撮影:丸山純]
ラフマット氏
チャパリ地区を治めるハキームの家。外敵から守るため、地形を巧みに利用して建てられている。見上げるような崖の上にあり、いざという時には砦となる。[撮影:丸山純] 砦のようなハキームの家も、今の時代は天井や窓から光が入る気持ちのよい部屋になっていた。ベッドに座るのは故ラフマット・アクバル・ハーン氏。チトラルを代表する詩人だった。[撮影:丸山純]
チャパリの住民たちはイスマイリー派なので、初対面の男に対して女性たちもわりとフランクに接してくる。撮って撮ってとせがまれて、こんなふうにシャッターを押せるなんて、チトラル南部では考えられない。家の構造は、カラーシャのものとよく似ている。[撮影:丸山純] チトラルからギルギットへと越える際に通過するシャンドゥール峠(3720mm)。峠の上は平坦で、美しい草原が広がる。9月に訪れたときは秋風が吹き、もう冬が間近にせまっていた。[撮影:丸山純]
 
シャンドゥール峠にある湖。青い空を写し込んで、澄んだ青い水を湛えている。遠浅で、湖底の様子がよく見える。[撮影:丸山純]  

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